東京急行電鉄初代3000系

東急3000系(初代)は、東京急行電鉄に所属した電車のうち、昭和初期から昭和30年代にかけて製造された旧型電車のグループを総称した呼称です。 これらの車両は、目黒蒲田電鉄、東京横浜電鉄や池上電気鉄道からの引き継ぎ車、東京急行電鉄成立後の新造車など、非常に多彩で、また木造車の鋼体化車、国鉄車両や戦災復旧車などもありました。 昭和40年代まで東横線をはじめ、田園都市線でも主力車として活躍しており、緑の塗装で活躍しており「緑の電車」として親しまれた一方、冷房化されていない旧型車であったこともあり「みかん箱」と揶揄されていました。 近代化改造も行い、長期間にわたり活躍しましたが、老朽化に伴い、晩年は目蒲線と池上線に集約されました。そして、平成元年3月に旅客運用から離脱しました。
3000系は弘南鉄道や上田交通等の地方私鉄に譲渡され活躍し、十和田観光電鉄では動態保存されていましたが、平成24年に同線が廃止となったことで姿を消しました。
これだけ長い間活躍していた3000系ですが、東急電鉄での撮影はこの2枚だけでした。

目蒲線 奥沢−田園調布(東横線田園調布駅から撮影) 昭和61年6月22日



     【大手民鉄館】トップへ戻る